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教えて曳家先生! 第二話 ~絶対に損しない曳家費用のコツ~ 相場や補償金まで徹底解説!

曳家の費用って!?住宅の曳家の相場や区画整理・道路拡張の補償金、費用を抑えるコツなど曳家先生が徹底解説!

 

「教えて曳家先生!~絶対に損しない○○のコツ~」では、曳家の専門業者だからこそ知っている絶対に損をさせないお得な情報、大切な情報について触れていきます。
曳家を検討されている方はぜひ読んで、絶対に損しない曳家と工事の後にも続く大切な生活に必要な情報を一緒に学んでいきましょう。

こんにちは曳家先生です。前回は、「絶対に損しない曳家のコツ」についてお話ししました。第二話は「絶対に損しない曳家費用のコツ」です。

曳家に必要な費用は、建物の規模や構造、曳く距離・角度、地形などによって大きく異なります。一般的には、新築の4~7割程度の費用がかかると言われています。
それでは曳家工事にかかる費用とは具体的にはどんな費用でしょうか

ゼロからわかる!曳家工事にかかる費用の種類

曳家工事全体にかかる費用の種類について見ていきましょう

  • 解体処分費用(20万円~):建物と一緒にあるいらない構造物や移植をしない庭木、塀や駐車場などを解体し、処分する費用です。
  • 曳家工事費用(300万円~):建物を移動するための費用です。建物の構造によって工法を選択するため、一概に大きさだけでは判断ができないこともあります。また、業者によってもどのくらいの工事品質で建物を移動するかによって大きな違いがでます。
  • 設備工事費用(120万円~):建物を移動する際には、電気・ガス・水道・下水など再接続が必要なことがあります。この費用には元々の配管撤去費用や新規配管費用、それに伴う各種手続き費用が含まれます。
  • リフォーム工事費用(20万円~):建物を移動する際に、水回りや壁紙、電気などを交換する場合の費用です。建物の工法や施主さんの希望によっては全く必要のない場合があります。
  • 外構工事費用(40万円~):建物を移動して、駐車場や塀、倉庫、外の水道など生活に必要なお庭を作る費用です。
  • 建築確認申請費用(45万円~):曳家工事は建築基準法(法2条13号)において「移転」もしくは「新築(曳移転)」に該当する建築行為に定義されています。そのため、一定の例外を除いて、建築確認申請が必要となるため、その費用が必要になります。
  • 地盤調査・地盤改良費(5万円~):建物を移動した後、長く安全に住み続けるためには強固で安定した地盤の上に建物を移動する必要があります。そのために工事前の地盤調査とその結果によっては地盤改良費費用が必要になることがあります。
  • その他費用:曳家工事を始める前に引っ越し費用やアパートの家賃など様々な費用がかかることがあります。また技術を伴わない曳家業者だと本来必要のない外壁や壁紙などの補修費用が生じることもあります。業者が損害賠償保険に加入しているかどうかをきちんと確かめましょう。

体的な例として、一般的な木造2階建て住宅(1階20坪、2階18坪)を20メートル移動させる場合、曳家工事だけで約500万円程度が相場とされています。ただし、これには基礎工事や設備の取り直しなどの付帯工事費用は含まれていません。

以上、曳家工事には様々な費用がかかることがわかりましたね。
「もっと詳しく知りたい!」、「ウチならどのくらいかかるの!?」、「実際の御見積の内容を見てみたい!」と言う方は、教えて曳家先生 第十三話~絶対に損しない坪単価のコツ~を参考にして下さい。
お客様に実際にお渡しした見積もり金額をもとに参考坪単価を算出しています。

それでは、費用の種類とは別にどんな要因が曳家の費用に影響を与えるのでしょうか?

次にその主な要因について解説していきます。

そうだったんだ!|曳家の費用に影響を与える主な要因:

  • 建物の構造とデザイン:重い構造(鉄筋コンクリート造)や複雑な形状の建物ほど費用が高くなります。例えば、長方形に近い形の建物に比べ、L型の建物だと、最大奥行きと最大間口の長さが同じだった場合、長方形の方が面積が大きいにも関わらず、費用には大きな違いが出にくくなります。
  • 移動距離と地形:距離が長いほど、方向転換が多いほど、また高低差が高いほど、地形が複雑なほど費用が上がります。距離・方向転換・高低差は大きいほどに、枕木やレールなどの資材が多く必要になるため、その損耗費や運搬費用が多くかかるようになります。また、地盤が緩やかな場所の上を建物が移動する場合、必要な地耐力を確保する必要があるため、敷鉄板や地盤改良など別途行う場合はその費用も必要になります。
  • 既存基礎と新設基礎の位置の重複:基礎が重複する場合、新設する基礎の一部が既存の基礎と重なるため、その部分の基礎工事は、建物を持ち上げた状態での狭い場所での作業をとなり、機械施工が困難になります。 そのため、重複部分の基礎工事費は、人力施工単価の比率が増え、その分割高となります。
  • 建築付随工作物の有無:建物の屋根に設置されているアルミ製の物干し台やサンルームなどがあると、その分の面積が増えるため、費用が追加されることがあります。
  • 規模補正率と2階建補正:曳家基本工事費は平家建物を基本として算出されており、1階床面積に応じて補正されます。 これは、床面積が大きくなるほど、曳家作業に必要な資材や労力が増加するためです。また、階建の建物は、平家建物に比べて建物重量が大きいため、仮受け材や安全対策にかかる費用などが追加で必要となります。このため、2階建補正率を乗じることで、2階建ての建物に必要な追加費用を反映しています。
  • 撤去できない支障物、事前調査で発見できなかった地中埋設物:撤去することができない塀、庭石、庭木、工作物、電線など曳家工事に際しての支障物があると、その対策の為の費用が別途かかることがあります。また、お客様が知る知らないに関わらず、地中埋設物が出てきた場合にはその撤去・処分費用が追加になることがあります。この場合、機械が入らない狭所作業だと、撤去に要した人力施工単価が追加になります。
  • 建材や人件費の市場価格:2021以降、世界的な原材料の品薄・高騰の影響により、日本の建設業においても価格の高騰が発生しています。また建設業労働市場の人材不足の影響を受けて、資材価格の高騰だけではなく労務単価も全職種単純平均で約16%上昇しているため、これらの価格が曳家の費用に転嫁されることになります。

  • 地域性:地域によって人件費や資材費が異なるため、価格に差が出ます。特に施工会社からの距離が一定以上になると、別途宿泊費や長距離運搬費(高速代)などが追加されるため、費用が上がっていきます。
  • 付帯工事:基礎工事や設備の再設置、外構工事やリフォーム工事など、追加で必要な工事によってコストが増加します。他にも施工品質の良くない業者の工事には別途補修費用が必要になることがあり、望む望まないに関わらず、費用が加算されることがあります。
  • 業者選び:信頼できる業者を選ぶことで、適正価格で質の高いサービスを受けられる可能性が高まります。見積書の額面だけではなく、どんな施工品質で曳家工事をしているかを見定めることが重要です。

そもそも曳家の補償金はどのように算定されているの?

それでは区画整理や道路拡張にかかる曳家の補償金はどのように作成されているのでしょうか?実は、日本の国土交通省が作成した「曳家移転料算定要領」により、木造住宅を対象にした曳家移転料の算定方法について、具体的な事例を交えながら詳細に解説され、それをもとに補償金が算定されています。

特に、曳家の種類、施工手順、移転料の算定方法、基礎工事、建築設備工事、建物附随工作物工事、共通仮設費、諸経費、廃材運搬費、その他について、わかりやすく説明されているのが特徴です。また同書には「木造建物以外の建物や、構造が異なる建物は、専門メーカー等の見積を徴収する」とあり、鉄骨造倉庫や鉄筋コンクリート造建築物、石造蔵などの建築物の補償金算定には信頼ある曳家業者の見積もりが反映されているのです。

どちらがオトクなの!?|曳家と建て替えのコスト比較:

曳家は一般的に建て替えよりも安価です。例えば、曳家工事の費用はそのすべての工事費用を含めても、新築の約6割から7割程度になることが多いです。ただし、2021以降、円安の影響により建設資材の高騰が続いており、全職種単純平均が約16%上昇に対し、資材高騰が80%もあることを考えると、曳家工事では新築工事に比べ新規材料を使う機会がすくないことから、曳家工事の工事費用のほうが更に割安になる傾向があります。

一方、建て替えの場合は、新築住宅を建設するための全体的なコストが高額になります。土地代や設計費用、建材費、人件費などが含まれ、さらなる建設資材の高騰、労務単価の上昇により、2019年の新築費用を比べると3割り程度高騰していることから、実際に見積もりを取ってみると予想よりも大きな金額になることも珍しくありません。

また工事後の固定資産税についても大きな差が生まれます。詳しくは自治体の担当部署までお問い合わせください。

曳家か建て替えのコスト比較には、曳家、新築含め、いくつかの業者に見積を取ることが大切です。

それでも安く、安心・安全に曳家をしたい!|曳家の費用を抑えるコツ:

それでも安く、安心・安全に曳家をしたいですよね。
実は曳家の費用を抑えるコツにはいくつかのコツがあるのです。

曳家は 専門的な工事なので、業者によって費用やサービス内容が大きく異なります。
そのため、複数の業者から見積もりを取り、しっかりと比較検討することが重要です。

では、曳家の費用を抑えるためには、具体的にどんなポイントに気を付ければ良いのでしょうか?

①複数の業者から見積もりを取る

少なくとも3社以上の曳家業者から見積もりを取りましょう。
その際には、単に金額だけでなく、以下の点もチェックしましょう。

工事費用:内訳まで詳しく確認し、不明点があれば質問する

施工実績:実績豊富な業者ほど、安心感があります。特に、過去に 似たようなな建物の曳家実績があれば、より安心です。

施工品質:工事の丁寧さ、仕上がりの美しさなども考慮しましょう。ホームページやパンフレットで過去の事例を見てみましょう。

保証内容:万が一のトラブルに備え、保証内容も確認しておきましょう。

アフターサービス:曳家後のサポート 体制も大切です。

担当者の対応:親切丁寧な対応で、信頼できる担当者かどうか見極めましょう。

②解体・設備工事などはよく知る業者に相談する

曳家と同時に、解体工事や設備工事が必要になるケースも多いでしょう。
もし、信頼できる工務店や設備業者とお付き合いがあれば、相談してみるのも良いでしょう。
すでに 関係性ある業者なら、融通をきかせてくれるかもしれませんし、費用を抑えられる可能性もあります。

③曳家工事の品質を良く調べる

実は、曳家費用を抑える上で、意外と大切なのが「曳家後の補修費用」です。
曳家業者の技術力によって、建物の損傷状況は大きく変わります。
技術力の高い業者は、建物を丁寧に扱い、建物の損傷を最小限に抑えるため、結果的に補修費用も抑えられます。

では、曳家業者の技術力を見極めるにはどうすれば良いのでしょうか?

  • 会社の歴史を調べる:長年の実績を持つ会社は、それだけ技術力も高いと考えられます。
  • 資格・ 資材・技術 を確認する:曳家に関する十分な資格や資材・技術を保有しているか確認しましょう。
  • 施工事例を詳しく見る:どのような建物を、どのように曳家したのか、具体的な事例をチェックしましょう。最近ではホームページに事例を掲載していることもあるのでチェックが必要です。
  • 口コミを参考にする:インターネットや近所の口コミで評判を調べてみましょう。

そして、最も重要なのは、 その曳家業者が「どんな思い」、「どんな誇り」を持って仕事に取り組んでいるか を感じ取ることです。
建物は、そこに住む人にとってかけがえのないものです。
曳家業者もまた、その思いを理解し、責任感と誇りを持って仕事に取り組んでくれるはずです。

 

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ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

今回は、お客様にとって大きな関心事である曳家費用についてお話しました。

曳家費用は、建物の大きさや移動距離、周辺環境など様々な要素によって大きく異なります。変な工事はできないし、だからといって高すぎる金額になっても悩みのタネになる曳家の費用。

私たちも「できるだけ安く届けたい」という思いと、「30年後も安心できる嘘のない工事をしたい」という思いを持って、お客様のお気持ちに添った価格の設定を行っています。

そのために私たちは以下の工夫と価格体系を心掛けています。

私たちが工事の費用を抑えるための工夫

  • 経験豊富なスタッフによる効率的な施工
  • 適正な資材・工法の選定
  • お客様のご要望に合わせたプランニング

安心の価格体系

  • 明朗会計
  • 事前に見積もりを提出
  • 不明な追加料金が発生しない

 

「教えて曳家先生!~絶対に損しない○○のコツ~」では、曳家の専門業者だからこそ知っている絶対に損をさせないお得な情報、大切な情報について触れていきます。
曳家を検討されている方はぜひ読んで、絶対に損しない曳家と工事の後にも続く大切な生活に必要な情報を一緒に学んでいきましょう。

もしわからないこと、不安なことなどあれば、日本曳家協会認定の曳家指導士、五月女が相談に乗りますのでいつでも曳家先生へのウェブ相談」、もしくは電話相談くださいね。

また具体的な費用についてもっと詳しく知りたい方は見積フォームに建物の情報を入力することで、簡易的な御見積が出せるようになっています。

建物の図面を片手に入力してみてくださいね。

 

「大切な家を守り、ご家族の想いを未来へ繋ぐ」ぜひ私たちにお手伝いさせてください。

修正:2024月10月9日


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