伝統ある
革新的企業として
平素は格別のご高配を賜り、厚く感謝申し上げます。
五月女建設は明治35年(1902年)に創業した総合建設会社です。公共施設の整備や民間工事などを手掛け、120年をこえて地域社会での工事を承ってきました。また、県内での重要文化財等の移転工事等も数多く携わり、歴史的建造物の保全にも尽力して参りました。
その中で私たちの会社は、常にお客様の「安心」を最優先に考え、全力を尽くして事業を展開してまいりました。私自身も、この業界に入った当初は、現場での経験不足に悩みながらも、「現場の誰よりも汗をかく」ことを目標に、日々懸命に技術を磨いてまいりました。
これまで培ってきた技術を活かし、現在特に力を入れているのが「曳家」です。曳家とは、建物をそのまま移動させる技術であり、近年、その重要性がますます高まっています。
なぜなら曳家は、生活を支え、経済を支える建物を「壊す」のではなく「活かす」ことで、様々な社会的価値を生み出すからです。
例えば、
- たくさんの先人が紡いできた文化財や歴史的価値のある建造物を、移転・補修することで、未来へ繋ぐことができます。
- まだ活躍できる可能性のある建物を再利用することで、解体処分でかかる廃棄物削減やCO2排出を削減することで環境負荷を低減し、資源(ヒト・モノ・カネ)を有効活用できます。
- 建物の移動、補修することで決して広くはないこの日本の限られた土地を有効活用し、都市景観の保全、地域コミュニティの維持を通じて都市の活性化に貢献できます。
- 大雨・地震災害による浸水被害、地盤沈下被害に対し、復旧、予防の二つの側面から大切な家と住む方の安全を守り、豊かな生活を支えることができます。
私たちは、曳家を通して、これらの社会的価値を創造し、地域社会に貢献していきます。
近年、日本においては人口減少期を迎え、コロナ過を乗り越えてなお、建設業界は今、コスト高や人材不足など多くの新たな課題に直面しています。特に2024年からの働き方改革関連法の施行は、時間外労働の上限規制や労働環境の改善を迫るものであり、業界全体にとって大きな転換期を迎えており、私たち五月女建設も例外ではありません。これらの課題に対応するためには、私たち社員が一丸となった技術革新と経営改革が不可欠です。
私たちは先進技術の導入、AIを活用した業務プロセスの自動化、クラウドサービスによる情報共有の促進など、デジタル技術を積極的に活用することで、生産性の向上と労働環境の改善を図ってまいります。また同時に、社員教育にも力を入れ、先達より受け継いだ技術に加え、コミュニケーション能力やリーダーシップ力の育成にも注力することで、徹底した顧客満足の追及を目指します。
我々は長年ご愛顧頂いている地域への感謝と、これからの貢献への土台として、次の事柄を会社の役割として考えています。
・技術革新を図り、よりよい品質の工事を適正な価格でお客様に届けること。
・工事を通して、質の高い職人を育成すること。
・お客様の満足に対してとことん相談できる会社であること。
・ただの「モノ」ではない「想い」の詰まった大切な家をそのまま移動すること。
・以上の企業としての成長を、地域への貢献へとつなげていくこと。
私たちは、これらの取り組みを通じて、お客様に真の「安心」を提供し、社会の発展に貢献できる企業となるよう邁進いたします。今後もチームワークを大切にしながら、お客様のニーズに応えながら、業界全体の発展に寄与してまいります。
大企業とは違い、資源こそ限られていますが、日々の仕事の中で切磋琢磨し、真摯に取り組んでいきたいと思います。
最後に、日頃から多大なるご支援いただいているお客様、取引先の皆様、そして社員の皆様に心より感謝申し上げるとともに、これからも皆様と一緒により良い未来を築いていけることを楽しみにしております。今後とも変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
五月女建設株式会社
代表取締役 五月女 紀士
会社概要
会社名 | 五月女建設株式会社 |
---|---|
所属団体 | 一般社団法人 日本曳家協会
一般社団法人 栃木県建設業協会 |
創業 | 明治35年(1902年) |
設立 | 昭和27年 3月26日 |
住所 | 〒322-0034 栃木県鹿沼市府中町362-2 |
電話番号 | 0289-62-8235 |
FAX番号 | 0289-65-6150 |
代表取締役 | 五月女 紀士 |
資本金 | 2,000万円 |
従業員数 | 7名 |
沿革
年度 | 社歴 | 外部環境(業界) | 国・世界の情勢 |
1902年 | 五月女常吉、五月女組創業 東京を地盤として、高橋組より受注 |
1899年日本土木組合結成 | 日英同盟条約調印 |
1926年 | 栃木県鹿沼市に移転開業 日光、宇都宮に支社を構える |
1923年上都賀鹿沼工区支部結成 | ジュネーブ会議 |
1937年 | 五月女良雄、2代目社長就任 | ||
1947年 | 五月女建設有限会社と改名 | カスリーン台風 | |
1949年 | 土建協会入会 | 栃木県土建協会と改名 | |
1951年 | 栃木県建設業協会と改名 | ||
1952年 | 五月女建設株式会社 設立 | ヘルシンキ五輪大会開催 | |
1964年 | 第一回優良工事知事表彰受賞 | 第一回優良工事知事表彰設定 | |
1966年 | 五月女菊野 3代目社長就任 日光、宇都支社が独立 |
ビートルズ来日 | |
1970年 | 優良工事知事表彰受賞 5度目 | 鹿沼市項膨大団地竣工 | 大阪万国博開催 |
1980年 | 優良工事知事表彰受賞 10度目 | 不況により建設業冬の時代 | 長嶋巨人軍監督引退 |
1983年 | 五月女博 4代目社長就任 | 青函トンネル開通 | |
1990年 | 優良工事知事表彰受賞 18度目 | 天皇即位 | |
1994年 | 優良工事知事表彰受賞 19度目 | 談合事件発生 | 1995阪神・淡路大震災 |
2000年 | 優良工事知事表彰受賞 24度目 | 電子入札対応 | シドニー五輪大会開催 |
2002年 | 優良工事表彰知事受賞 25度目 | 電子入札実証実験 | |
2003年 | 優良工事所長表彰受賞 3度目 | ||
2004年 | 民間工事受注増加 宇都宮経営研究会入会 |
新潟・中越地震災害 | |
2005年 | 日本免震構造協会入会 グラスロック協会設立 |
道路公団民営化 | カトリーナハリケーン・アメリカに被害 第三次小泉内閣発足 |
2007年 | グラスロック国交省工事受注 曳家工事パンフレット製作。配布開始 |
福田内閣発足 | |
2008年 | 曳家・免震工事企業庁・県の経営革新計画の承認受ける | 不況による契約社員の解雇広まる | 世界大不況始まる |
2009年 | 日本曳家協会に入会 栃木県内において初めて曳家工法を用いた免震改修工事を施工する |
不況が続いている | 自民党から民主党に政権交代、鳩山総理就任 オバマ氏,第44代米大統領に就任 |
2010年 | 下野新聞・栃木放送に紹介される | 記録的猛暑が続いた ハイチ・チリで巨大地震発生 |
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2011年 | 宇都宮市内で曳家が受注増加 | 3月11日東日本大震災が起こる。直後福島第一原発事故発生し共に数百万人の大災害となる。 | |
2013年 | 曳家において売上県内トップとなる 日本古民家再生協会入会 |
2012年自民党・公明党が圧倒的数で政権奪回。安倍総理就任アベノミクス 2020東京オリンピック決定 |
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2014年 | あさひ台に新置場設立 国有形文化財県立真岡高校記念館耐震補強及び改修工事を施工 |
消費税が5%から10%に増税 広島で大規模土砂崩れ、御嶽山噴火 |
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2015年 | 鹿沼市内各河川・道路激甚災害 | 栃木県内各河川・道路。台風により激甚災害に指定され復旧工事が発注される。 | アメリカ大統領選ヒラリークリントン氏を破りドナルド・トランプ氏が次期大統領となる |
2016年 | 災害復旧工事を多く受注する | ||
2018年 | 曳家工事の新パンフレット制作 鹿沼市内各河川・道路激甚災害 |
コブリスシステム開始 | |
2019年 | 沈下修正、土台改修工事の受注増加 | ||
2020年 | 五月女紀士、5代目社長就任 |
経営理念・社是
経営理念 「先達に学び、明日を目指し、今ここに誇りをつくる。」
「先達に学び」とは、その道の先駆者、先輩から学ぶ、その姿を真似るということです。
「明日を目指す」とは、理念が達成される日を目標として進むことです。
「今ここに誇りをつくる」とは、他のどこでもない、今この目の前の職場・現場・作業で
自分自身に誇りを持てるような仕事をすることを指しています。
つまり、五月女建設の経営理念は、社員一人一人に自発的に学んでもらい、各々の現場での品質・工程・安全・原価管理の高い実現を求めています。
社是 「誠意・信頼・努力・感謝」
誠意 : 私欲を離れて、真面目に仕事に取り組む姿勢
信頼 : 共に働く仲間を信じて頼ること
努力 : 目標達成のために心身を労して勤めること
感謝 : ありがたく思って、その言葉を相手に伝えること
私たちは目の前の問題や想定外の出来事に自分の責任を認めることができ、組織や個人の成長の機会とすることが
できる人間を育てます。 仕事を通じ、相手との意見の違いが新たな視点を切り開くことを学んでいきます。
我々が関係者に提供する価値
五月女建設の「三方良し」 ~末永く続く安心と信頼を築く~
五月女建設では、単に仕事をするだけでなく、お客様、地域の皆様、そして私たち社員、関わる全ての人々が幸せになれるよう、「三方良し」の精神を大切にしています。
お客様にとっての「良し」
30年先の安心感: 工事完了してからが本当のお付き合い。30年先までの安心をお届けします。
信頼を感じていただける仕事: 誠実な姿勢と確かな技術で、信頼できる施工をお約束します。
選んでよかったという満足感: 「五月女建設を選んでよかった」と心から思っていただけるよう、社員一同全力を尽くします。
地域の皆様にとっての「良し」
地域に根ざした技術力: 地域に誇れる高い技術力で、皆様の暮らしを支えます。
いざという時に頼れる存在: 自然災害などの緊急時にも、迅速に対応できる体制を整えます。
共に地域を盛り上げる仲間: 地域の活性化に貢献し、共に発展していくことを目指します。
私たち社員や取引業者様にとっての「良し」
共に成長する一体感: 同じ目標に向かって、共に成長できる喜びを感じられる職場を創ります。
成長を実感できる自信: 一人ひとりの成長が、確かな成果につながることを実感できる現場を創ります。
お客様のために働く幸せ: お客様のために一生懸命働くことで得られる、心の豊かさを大切にします。
仕事と家庭の両立: 仕事での成長が、より豊かな家庭生活につながる意義を感じることができる環境を創ります。
「三方良し」とは
「三方良し」は、近江商人の経営哲学であり、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三者が満足する商売の在り方を指します。この考え方は、単に売り手と買い手の利益を追求するだけでなく、社会全体に貢献することを重視しています。
私たち五月女建設は120年間この仕事を継続させて頂いた感謝とこれからの未来のお約束を礎として「三方良し」の理念を取り入れた経営を行っています。