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教えて曳家先生! 第十話 ~絶対に損しない基礎のコツ~

教えて曳家先生!~絶対に損しない○○のコツ~」では、曳家の専門業者だからこそ知っている絶対に損をさせないお得な情報、大切な情報について触れていきます。
曳家を検討されている方はぜひ読んで、絶対に損しない曳家と工事の後にも続く大切な生活に必要な情報を一緒に学んでいきましょう。

 

こんにちは曳家先生です。前回は、「絶対に損しない距離のコツ」についてお話ししました。今回は、建物の中でも大切な部位「基礎」についてのお話、「絶対に損しない基礎のコツ」についてお話しします。

このブログを読んでいる方はもうすでにご存知だと思いますが、曳家工事とは、建物をそのままの状態で移動させる工事です。古民家を移築したり、土地の有効活用のために建物を移動させたりするために利用されています。

曳家工事は、基礎の状態が重要です。基礎がしっかりしていないと、建物が傾いたり、倒れたりする恐れがあります。また曳家工事の最中も建物が破損するリスクもあります。そこで、今回は曳家工事の基礎のコツについて、分かりやすく解説します。

 

基礎の種類

まず基礎の種類を知ることが大切です。お住まいの建物の図面があったら基礎の種類を確認してみましょう。
一般建築物でよく利用される基礎の種類を以下の4つにまとめました。

・べた基礎
・布基礎
・独立基礎
・その他の基礎
ベタ基礎

ベタ基礎は、建物の上部構造と同じような形でコンクリートで作られた基礎です。最も一般的な基礎で、鉄筋やコンクリートなどのコストが上がる一方、基礎構造すべてが連続となっているため強度や耐久性、防湿性に優れています。そのため地盤への負荷が小さいため、比較的不同沈下への耐性があり軟弱地盤でも選ばれることが多い基礎構造です。

布基礎

布基礎は、断面が逆T型となるコンクリートを連続させた基礎です。建物面積に対して地面に接する底面積が少ない一方、鉄筋やコンクリートなど材料費のコストパフォーマンスに優れ、広く選ばれている基礎です。布基礎はコンクリート基礎のすべてが連続とならないため、強度、防湿性はベタ基礎に劣ります。そのため、併せて地盤改良工事や防湿工事などを用いることがあります。

独立基礎

独立基礎は、名前の通り、建物の柱の下に独立してコンクリートの基礎を配置した基礎です。一般に鉄筋コンクリート造の建物や大きな建築物に選ばれることが多く、独立基礎の間に地中梁を設け連続とすることで、その強度、耐久力を高めます。

その他の基礎

その他には軟弱地盤で基礎を支える杭基礎(鋼管杭、コンクリート杭など)や神社仏閣にある礎石(石の基礎)、最近では見ることも少なくなりましたが、大谷石基礎などもあります。

 

基礎の種類によって曳家工事の工法も変わります。適切な基礎構造とその特徴を把握することで適切な曳家工事を行うことができます。優れた技術を持つ曳家業者さんは基礎構造にも精通しているのでわからないことは質問してみてくださいね。
それでは適切な曳家工事を行うために次は基礎のチェックポイントについて触れてみましょう。

基礎のチェックポイント

曳家工事を行う前には、基礎のチェックを行うことが大切です。チェックのポイントは、以下のとおりです。

・図面との違いがないかどうか
・基礎のひび割れや欠損がないかどうか
・基礎の鉄筋が腐食していないかどうか
・地盤に対し不同沈下していないかどうか

基礎に問題があると、曳家工事中に建物が傾いたり、建物が傷む恐れがあります。そのため、基礎のチェックは必ず自分で行うか、きちんとチェックを行う曳家業者に依頼しましょう。

基礎に問題が見つかった場合は?

基礎に問題が見つかった場合は、基礎の交換や補強工事を行う必要があります。
曳家工事で基礎の交換を伴う姿曳移動(下腰)工法・腰付移動(上腰)工法の場合には、基礎の問題をまるごと解決することができると言えます。

基礎も一緒に移動をする基礎共工法の場合には補強工事を行う必要があるでしょう。例えば、ひび割れや欠損の補修・腐食した鉄筋の防食工事を行うことで、そのままの基礎でもより長く使用することができるようになります。

不同沈下があった場合には、その建物の具体的な沈下量や地盤の状態、建物の改築履歴などを調べる必要があります。
もちろん曳家工事の際に沈下部分の修正も行うのですが、建物上部との関係も調整しながら修正工事を行わないと、外壁、内装、基礎の破損にもつながりかねません。

※曳家工法の種類については「教えて曳家先生! 第七話~絶対に損しない工法のコツ~」を参照ください。

 

曳家工事には、工事着工前から工事中、工事完了後と様々なリスクが伴います。これらのリスクからお客様の生命と財産を守るためには事前の準備が必要です。曳家工事を理解し、今お住まいの建物を理解することで、生命と財産を守ることができます。
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達成感を越える信頼の架け橋をつくっていく

このブログを10話以上も読んでいただき、誠にありがとうございます。多くの方に読んでいただけていること、そして、お客様の「大切な家と想い」を守るという同じ目標に向かって共に歩んでいけることを、心から嬉しく思います。

私たちにとって、お客様は単なる顧客ではありません。

共に「大切な家と共にそこにあるご家族想い出、未来を守る」という一つのプロジェクトを進める仲間だと考えています。

またお客様の想いを理解し、信頼関係を築くことで、お客様にとって最適なプランをご提案し、最高品質の仕事を提供することができると考えています。

曳家工事では枕木一本一本運んで組むにしても手で行いますし、基礎の下の地盤、機械の入らないところも人力で掘り進めます。膝立ちできないような狭い通路を約30kgのジャッキを抱えて屈みながら進んで設置することもあります。

ですので、曳家工事の現場の達成感は、その労力・それまでの心労に比例してとても大きなものになります。でもそれよりなにより嬉しいことはお客様へ安全に工事完了できたことを報告できる瞬間、お客様からの「お疲れ様」、「ありがとう」を頂ける瞬間です。

今後も、お客様のお悩み解決に役に立つ情報を発信し、お客様との信頼関係を築いていけるよう、ブログを更新していきます。これからも、末永くよろしくお願いいたします。


もし身近に信頼できる曳家さんがいない場合は五月女建設のお問合せフォームにお悩みを曳家先生へのウェブ相談、もしくは五月女建設のお問合せフォームでご連絡ください。
あなたの身に寄り添った立場で法律面、施工面、費用面など持てる知識と経験の限り、誠心誠意お答えさせて頂き、あなたの「絶対損しない曳家工事」に協力させて頂きます。


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