曳家 栃木県日光市|施工事例|旧東武鉄道下小代駅駅舎 有形文化財(建造物)
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有形文化財(建造物)旧東武鉄道下小代駅駅舎の移転工事を行いました。
有形文化財(建造物)
2007年 移転
建築面積 139㎡
下腰工法を用いて駅舎の移転を行いました。
東武鉄道下小代駅は1929年に建設された木造平屋建ての駅舎で、1973年には無人化され、2003年には安全の問題から東武鉄道が建て替えの計画を進めていた。
小代出身者らによる「下小代駅舎を活かす会」を筆頭に今市の建築家有志、大学教授らにより、文化財としての保存を旧今市市、東武鉄道に要望した。
東武鉄道は登録文化財申請を求め、保存費用を東武鉄道が持たないことを条件に要望を承諾、「東武日光線下小代駅舎保存の会」に対し、駅舎の無償提供契約を結んだ。
駅舎は建物の既存基礎を壊し、H鋼を土台下に設置する下腰工法により行われた。
宇都宮大の小西敏正教授(建築学)は「柱の根本にやや傷みがある以外はしっかりしている。駅としての保存が最良だったが、できない以上、次善の策としては評価できる」とした。
同駅舎は2009年に有形文化財(建築物)としての登録が実現した。
旧今市市の文化財保護審議委員会では否定的な見解が示されていたが、それを覆しての登録であった。
(下野新聞より抜粋)

移転前の東武鉄道下小代駅
文化遺産オンライン 旧東武鉄道下小代駅駅舎(有形文化財(建造物))
【NHK朝ドラ「あんぱん」の舞台になりました。】
NHK朝ドラ「あんぱん」
下野新聞に載りました
「住民の愛と勇気が守った「御免与駅」 朝ドラ「あんぱん」登場の駅舎に秘話 栃木・日光」
という記事に五月女建設で曳家工事を行った
有形文化財 旧東武鉄道下小代駅駅舎の紹介がありました。
2ページ目に曳家工事当時の様子が載っています。
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