文化財 栃木県真岡市|施工事例|耐震改修工事 真岡高校記念館(国指定有形文化財)
公開日: 最終更新日:
栃木県真岡市で国指定有形文化財「真岡高校記念館」の耐震改修工事をしました。
背景
真岡高校記念館は明治36年(西暦1903年)に建設された真岡高校旧本館で、昭和43年(西暦1968年)に北門横に移築、「真岡高校記念館」とされ、平成10年(西暦1998年)国指定有形文化財となる。
総板張りペンキ塗りの外壁と上げ下げ窓、太い丸柱を立てた玄関ポーチ、二階へと続く階段は意匠の洋風建築である。
同高校同窓生である、株式会社大塚商会の創業者、大塚実氏の寄付により改修工事を施工。
述べ床面積753㎡外部白板張り・内部壁総漆喰の木造総2階建。
文化遺産オンライン 真岡高校記念館
課題・お悩み
長年の経年劣化に加え、東日本大震災の揺れにより、壁にひび割れ・亀裂が入り、また建物床面にも沈下が見られたため、構造的な不安定性から危険とされ、進入禁止とされていた。
基礎は外周が大谷石基礎、また大谷石の束石であったため、一部の土台・柱・外壁の腐食が激しく、木材の入替えや根継が必要となった。
解決方法
耐震工事として、大谷石基礎の撤去、鉄筋コンクリート基礎の新設、アンカー、ホールダウンの緊結、木材腐食部の交換、筋交いの設置を行うことになった。
「揚げ家工法」をを採用。
五月女建設では2台のバックホウ・2台クローラダンプ、32台のジャッキを用いて、2.3mの上家工を行い、旧基礎の撤去、鉄筋コンクリート基礎の新造を行った。
現在の利用状況
「真岡高校生のための特別講座」として、「エンジニアと未来をつくろう!~プロフェッショナルが現場で使う、高校での学び~」というテーマで「本田技術研究所」のエンジニアを講師としたSTEAM教育の会場としても使用されています。
関連動画
関連記事
教えて曳家先生! 特別回 ~絶対に損しない社長インタビュー~